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2021年8月15日日曜日

望遠鏡の使い方。自動導入について。

 皆様こんにちは。

今日は天体望遠鏡の使い方について語ってみようかと思います。小学生時代は屈折望遠鏡で木星や土星を見ていた私ですけど、機械化された望遠鏡は本当に難しかったです。なので本日は望遠鏡の使い方や自動導入についてのお話です。

鏡筒だけでなく今は赤道儀もセットで購入される方が多いかと思います。赤道儀は耳慣れない言葉かもしれませんが、鏡筒を載せる台座部分でありましてモーターを装備しており、リモコンなどで任意の天体を望遠鏡内に収めることができます。

しかし、天体を導入するにはある程度のセッティングが必要となります。ですが手順をきちんとこなせたのならリモコンで指定するだけで自動でその天体を捕らえることが可能です。

1.三脚の設置 

三脚はただ置けば良いというわけではございません。寧ろ三脚の設置こそが導入の正確性に繋がることだと私は考えています。
基本的に望遠鏡の三脚には水平支点という鏡筒の方向合わせに使う支柱がついています。スマホアプリにあるコンパスを使い北の方向に合わせておくと楽になります。
また三脚は水平にする必要があり、同じくスマホアプリにある水準器というものをダウンロードし、三脚が水平になっているかを確認してください。この手間を省くと導入がいい加減になったり、同じ場所での観測の場合に二度手間をすることになるので水平になっているかどうかは確認していた方がいいでしょう。

2.鏡筒等のバランス 

各部のロックレバーを緩め、一方に傾かないかを調べるのがバランス取りです。
カメラなどを装着した状態で行ってください。左右と前後のバランスが取れていないと追尾する時に遅れてしまったり、導入制度が落ちることになります。手を離して動かない位置にウェイトを設置してもらえれば問題ありません。

3.ファインダー合わせ及びフォーカス 

明るいうちに作業する必要があるのがファインダー合わせです。慣れてくれば夜でも構わないのですけど、慣れないうちは明るいうちに済ませておく方が無難です。
ファインダー合わせはファインダーと呼ばれる小さな望遠鏡と望遠鏡(主鏡)の見える方角を合わせること。遠くに見える鉄塔などを狙い、ファインダーに見える景色と望遠鏡内の景色を一致させればOKです。
ファインダーは視野が広く目的の天体を見つけやすいので、まずファインダー内に目的の天体を捕らえると主鏡内に目的を収めやすいということです。のちに説明しますアライメント作業に必須ですので正確に合わせておくと苦労しなくて済みます。
またこのときにカメラなどのフォーカスを合わせておくとあとで楽になります。

4.極軸合わせ 

これが初心者には最難関の設定です。北極星は厳密に北を指していないのが原因で、天の北極と呼ばれる少しズレた位置こそが自転の軸となっています。赤道儀が天の北極を捕らえることで導入の制度が上がります。できれば完璧にしたいところですけど、観測地によっては北極星以外の対象天体が見えない場合もありますので、こちらも指定位置に北極星を入れるだけでも構いません。ちなみにビクセンの赤道儀でしたらPOLARIS 2014-2040というメモリに入れてもらえれば導入は可能です。意味は北極星(POLARIS)を2014年から2040年の中で観測年度(2021年なら五分の一程度の所)に合わせたらOKです。特にガイド撮影をする場合は極軸合わせは適当でも何とかなります。(いや本当に😅)

5.アライメント 

これも聞き慣れない言葉ですけど、要は赤道儀に現在の星の位置を教え込む作業です。
天の北極の方向を向いた赤道儀ですが、主要な恒星の位置を記憶させることで全体の配置を赤道儀が認識できるというわけです。
基本的に一等星を記録させます。リモコンで恒星を選択し導入させます。ですが、一回目はほぼ間違いなくズレているはず。何度か教え込まないことには導入制度は上がらないのです。
ズレた目標をリモコンを使用し視野内に動かします。リモコンには基本的に上下左右というボタンがありますので、それで動かして視野内に目的の一等星を収めます。精度を上げようとするならばバローレンズやカメラのライブビューを拡大して、その中心に目的の天体を収めるようにしてください。
目的の一等星が中心に来た時、アライメントを選択し赤道儀に記憶させます。これを繰り返すことで導入制度が上がっていくのです。
補足的には三角形を描くような位置の一等星を選択すること。ただ天頂(真上)にあるような一等星は避けるべきだと言われております。基本的には腕を上げて目線の高さくらい。その位置にある一等星を選んでもらえれば結構です。
ファインダーにて目的の天体を確認し、望遠鏡内の星が一致しているかを確認してください。慣れないうちは違う星を設定してしまうことがあるので注意です。アライメントを間違うと見当外れの導入をしてしまいます。空模様や時期にもよるのですけど、赤い星を選んだり特に明るい星を選べば比較的導入しやすいです。
アライメントは最低でも三点の星を記録してください。メーカー曰く五点取るようにと言われますが、三点取ればたいていの場合は視野内に目的が導入されています。

6.いざ導入 

アライメントが終われば目的の天体を導入します。銀河や星雲などは目で見えませんので、アライメントをしっかりしておかなければ導入されているのかも分かりません。アライメント後は木星などの惑星や分かりやすい星を導入してみて視野内に入っているかを確認してください。

とりあえず導入できましたら短い露光で写真を撮ってみてください。このとき感度を上げておけば導入されているかどうかを確認しやすいです。

確認できれば露光を始めてもらって構いません。ガイド撮影ではない場合は20秒から長くて30秒。それ以上は自転の影響で星が流れて写ってしまいます。ちなみに露光とはシャッターを開いておく時間。銀河や星雲を撮るにはシャッターを長く開いておかねば映り込まないのです。できればガイド撮影をして何分も露光するのがお勧めです。

とまあ私自身が困った内容を箇条的に書き連ねましたが、基本的には難しくないのです。慣れないうちは専門用語ややることの多さに戸惑ってしまうのですが、こればかりは場数を踏んでいくしかありません。

実のところ、天体の導入はさほど難しくもなく、やることさえやっておけば自動で導入できるものなのです。

最近は手頃な望遠鏡も増えていますので、是非とも天体観測を始めていただければと思います。距離にして何万、何百万光年と離れる天体を遠く離れた地球の一角で観測してみようじゃありませんか。

皆様の興味ややる気を後押しできたのなら幸いです😀

それではー☆彡










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